5日目 さらば、仙台
旅行の最終日を迎える。
朝食は、バイキング。毎回、ご飯にするか、フルーツグラノーラにするのか、パンにするのかで迷う。まあ、全部ちょっとずつ食べるけれど。
ホテルには、温泉があるので、そちらにも行ってみる。大浴場なんて、中学の修学旅行医ら、十何年ぶりだから、えらく緊張した……。
恥ずかしさもあったけれど、結果、とても気持ち良かった。結構長居してしまった気がする。紹介文を読むまで知らなかったが、温泉は、別のところから汲んで持ってきているらしい。まあ、ここで湧いていたら、温泉街になっているよな。
自室に戻る。せっかく持ってきたのにまだ読んでいない伊坂さんの『777 トリプルセブン』を開く。ホテルが舞台だから、ホテル内で読んでおきたかったのだが、プロローグで気付く。これ、仙台ではなくて東京が舞台じゃないか。とりあえず、目的は達成。
部屋の片づけをしてチェックアウト。忘れ物をしないようにと、何度も何度も荷物を確かめたので、大丈夫だった……はずだが、呑みかけのペットボトルのお茶を冷蔵庫に入れたままだった……。
若干反省しつつ、電車で空港へ。駅は一つ先だから、すぐに着く。車内に結構人が多く、ここが終点なので、降りる人も多い。
飛行機の時間よりも、余裕があるので空港内を探索。なんやかんやで飲めていなかったずんだシェイクを、空港内のお土産屋さんで購入。枝豆のジュースなのに、甘くておいしい。
それから、お土産を選ぶ。家族用、親戚用、友達用、会社用と、色々数とか、日持ちするかとか、分けやすいかとか考える。自分用も選んじゃう。ちなみに、ラ・フランスのシロップ漬け……山形県産の。
手荷物検査を終えて、ロビーに移動してから、『777』を読みながら待機。この日の仙台は曇り。時間通りに飛行機が到着、乗り込む。
飛行機、離陸。めちゃくちゃ緊張するが、沖縄を発つときほどではなかったかもしれない。
窓側の席だったので、雲の間から仙台空港が見える。震災後の何にもなくなってしまった時の衛星写真を思い出し、ああ、緑がこんなに戻ってきたんだなと、感慨深くなる。さらば、仙台。また会う日まで。
とまあ、章題回収はここで終わったのだが、もう少しだけ蛇足を。
飛行機の中では、『ジョジョリオン』の最終巻を読む。最終決戦もすごかったが、その後のエピソードもたまんなかったねぇ。脈々と受け継がれてきたジョースター家の魂の物語の中に、「定助」も確かに痛いんだと感じられる。
で、そのあとは『777』を読んで、ふと気付く。大分、飛行機内でリラックスできているなぁと。読んだことのない本だから、そこに入り込んで、集中しているからかもしれない。また、日が経ってから飛行機に乗ったらどうなるのか分からないが。
沖縄に到着。お昼過ぎ。手荷物がなかなか戻ってこなくて、迎えに来た父から何度も電話がかかってくる。やっと来たと思ったら、バーコードが違う、別の鞄だった、ということもあり、余計に時間が掛かる。ステッカーとか、付けるべきだろうか。
父と合流。車内で旅行のことを話しながら、昼食を食べられる場所を探す。那覇の港の海鮮市場へ行く。そこで鉄火丼を食べる。
またまた車の中、『777』の中に、冊子が入っているなぁと思ってみてみたら、グッズ販売の紹介だった。この旅行の準備段階の章で、「小説関係のグッズが少ない!」と嘆いていたので、「これは!」と思い、サイトへ飛んで、注文しようとする。しかし、購入してから一年近くたっていたので、全て売れ切れていた……。
なんとも嬉しくないオチがついて、私は仙台旅行を終えたのであった。
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