次元の違う君たちへ
生き物なのだろうか?
プロローグ(あや) 壊れた日常
少年は、鍵をかけられた子供部屋で空を見ていた
幻覚によって見えるはずのない青空を
存在しない友達を
いないはずの怪物を
少年は自身の持つ想像力で、
生み出しては怯え、逃げ、救われる
それしかなかった少年の世界は、、、
戦争によって広がった。
物心ついてから、自分の部屋と物語の世界しか知らない少年は
部屋の外は、自分の知らないもので満ちていた
しかし、それは日常ではなく非日常
少年が綴るものがたりとも
少年の持つ本のどれにも載っていない世界
あたりには人の死体が転がり
自分以外の人間はこの世には存在しないはずの人間たち
だが少年には、わからなかった
親は死に、育ててくれた祖父は二日前に戦争に巻き込まれた
その事実どころか戦争を知らない少年には
視界の全ては、ただただ、好奇心を刺激する未知だった
そんな少年を眺める一人の老兵がいた、
老兵は哀れみか、気まぐれか、
その少年を養子に迎えた、、、
すでに1つの主人公がある
神か、運命か、
何者かはいたずらに、
もう一つの主人公を作った
そうして交わらぬものが交わり
世界を綴る筆は新しい「ものがたり」を綴り始める
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