『茶房カフカ』のスピンオフとしての前日譚となります。
『茶房カフカ』では登場人物名がカタカナ表記なのですが、本作では漢字表記で改まる印象がよりカッチリとハマるパズルのような印象を受け、キャストを別視点から眺める楽しさがあります。
二番煎じとは思わせない人物の新たな相関が周到に組み込まれ、短いながらも味の変化と奥行きとを深く堪能できると感じます。
ポリアモリーを受け入れられない茜を中心に展開される本作。その理由を考えながら読み進めてみてください。最終盤に待っているわだかまりが解けるような目が覚めるようなセリフ。
その響きはどこまでも純粋な琥珀色のカフェインを浴した心地へと誘われることでしょう。