【実話怪談】霊感搭載の夫が警察学校で心霊体験しまくった話

うろこ道

はじめに

 うちの旦那さんは現役警察官です。

 どこの都道府県警に所属かというと、やばさ黒さで全国三本の指に入ると言われる……ええと、仮に■■■県警としましょうか。

 ■■■県警って本当にうわさ通りのブラックなところなの? と疑問に思うかたもいらっしゃるかもしれません。実際のところ、体感治安(※県内でなく組織内の治安)はおおむねその通り。なのでヒェッとドン引きするような話も知らず耳に入ってきたりもしますが、ここでそれを漏らすと当局に消されかねず……(こちらのエッセイでなく旦那さんが)。なのでこのたびはヒトコワ系でなく普通にガチの幽霊話を書いていきたいと思います。

 タイトルは「霊感搭載の夫が警察学校で心霊体験しまくった話」。

 旦那さんはいわゆる霊感がある人で、子供の頃からちょくちょくしてきた人でした。そんな旦那さんの警察学校時代のお話です。すべて実話です。


 ところで、警察学校ってご存知ですか? 読んで字のごとくなんですが、警察官を養成する専門の職業訓練校です。そして警察学校というところはですね、いったん入校してしまうと原則卒業まで外に出ることができません。土日祝だけは外出許可をもらえますが、平日はいっさい敷地外から出ることができない半監禁施設です。

 そしてこの■■■県警察学校、ところで。旦那さんは入学してすぐに、幽霊が出るとか金縛りにあうとかいう噂を聞いたそうです。

 もちろんそんなこと知らなかった旦那さんは、入学そうそうに「まずい」と思ったそう。

 ■■■県警察学校はもともと墓地の跡地とも言われていて。真偽はわからないのですが。もしかしたら、歴代の初任科生の中にも人はきっと何人もいたでしょうから、伝言ゲームにありがちなかんじで、長い年月を経て「幽霊よく出るし、もしかしたら昔は墓地だったのかもしれないね」から「前は墓地だったらしい」に変わったのかも知れません。

 でも忌地ゆえに公的施設に転用されたというのはよくある話みたいですよね。有名どころだと、仙台市の片平市民センターも元処刑場と言いますし。


 つまり、霊感搭載の旦那さんが心霊スポットに監禁され、半年間、強制霊体験させられるというコンセプトのお話になっております。

 実際、さまざまな怪異に遭うわけですが……。

 まずは現場となる■■■県警察学校の話でもしましょうか。

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