第14話

彼はまた背が伸びた。




体格もどんどん良くなっていく。




危なげな雰囲気が彼を底上げしているようで、校内には多くのファンが出来た。




入ってきた一年生も彼を――尊敬や憧れといった言葉では片付けられないくらいに――慕って、畏れて、意識していた。




私と同じスタートラインに居た筈の同級生の彼は、私からどんどん遠ざかっていく。




手を伸ばしても届かないのは、出会った時からわかっていたけど。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る