第13話

じんじんと体の芯まで冷えてきて、私は誘われるようにコンビニに立ち寄った。





ここを出ればマンションまでもうすぐ。





温かい店内は眩しいほど明るく、色んな食べ物の匂いがした。





帰っても一人かと思うと無性に寂しくなって、いつもはビターを選ぶのに、今日に限って甘そうなミルクのチョコレートに目が行く。彼が好きだったものだ。






ビールを何本かもってレジにつき、明日の日曜は昼まで寝ていようと考えながら肉まんも追加して包んでもらい店を出た。


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