第8話

「ごめん、今日帰る」



「やっぱり」



「うふ。おごるからさ、見逃してよ」



「じゃあもう一杯飲んでく」



「まじでごめんね?」






ジョッキごと、ウンとうなづく私に親友は手を合わせて立ち上がる。ニッと笑うとバシッと私の肩を叩いて、






「早めに帰んなよ。また悪い男引いちゃいそうだからさ」






ひらひらとはためいた彼女の指にはキラキラの……






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