白昼

「...。」


お互い感極まって、二の句が継げていない。

もうちょっとだけ、勇気出せ...。


「付き合って、ください。」


「...もちろん、喜んで!これから、改めてよろしく!」


目が合って、笑い出してしまった。お互い、嬉し涙と振り切れた羞恥で

顔がぐっちゃぐちゃ。そのくせして好きで、好きで、たまらなくって。

...雰囲気に流されて、お互い我慢の限界で。唇が...


「...待った、今何時?」


「え?あっ。」


ガタッ


...慌てて席に戻る。あっっっぶね。気がつくと、そろそろ人が来そうな時間。

流石に公然と晒す勇気は...ない。


「...ええぃまどろっこしい!」


「?どしたのっ...」


キス。ん?え。


...僕は当分目を合わせられなかったし。

私は嬉しくって舞い上がって、みんなの前でもこのテンションのままだったし。


それでも、私達に。

雲がかかる事はないのかな...じゃなくて、

と胸張って言えるようになった。

自分が嫌いで堪らなくて、誰も信じられなかったけど。

信じられる理由と自信を得られたかな。
























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気を置く仲 霜月 冬至 @satukitks200857

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