やさしい時間
浅野エミイ
やさしい時間
お湯を注いで3分間。
この3分間で、今日一日のことを思い出してみよう。
今日、あなたはだれかにやさしくできましたか?
やさしくって、なんでもいいんです。
困っている友人に声をかけた、とか
コンビニの店員さんにちゃんと「ありがとう」と言えた、とか。
やさしさというのは、とてもあいまいなもの。
本当に必要にしている人にはとてもうれしいものだけど、
いらない人にはただのお節介になってしまう。
それに、ただの自己満足と言われてしまうこともある。
だからって、人に嫌われるが怖くて人にやさしくできないなんて、そんなのおかしい。
勇気をもって、人にやさしく。
そんなことはわかっているけども、現代人は人にやさしくできるほどの余裕なんてない。
私だってそうだ。
いつも自分のことで精いっぱい。
やさしくしたところで「自分なんて……」という気持ちばかり。
でもね、人にやさしくすることで、自己肯定感って上がるんだそうです。
「それってやっぱり自己満足じゃない?」
そう思われる方もいるでしょう。
だけど、自己満足からでもいいじゃありませんか。
ボランティアとか、寄付とか、そういうのはできる人がやればいい。
まず、私たちができる些細なこと。
身近な人たちにやさしくすること。
家族、友達、職場の人、クラスメイト。
身近な人の中には嫌いな人もいるでしょう。
やさしくなんてできるか! と思う人もいるでしょう。
無理にやさしくできないなら、しなくてもいい。
やさしくしないやさしさもある。
難しいね、「やさしさ」って。
ただひとつ、言えること。
それは、やさしさとは、自分の心が決めるのだということ。
あなたの思うやさしさって、どんなもの?
あなたは今日、たにんに、『あなたの思うやさしさ』を与えることができましたか?
反対に、あなたは今日、誰かにやさしくしてもらいましたか?
もしやさしくしてもらったことがあるなら、それをお返ししてみよう。
言葉や態度に出すのが難しかったら、緑のたぬきを食べる前、こころの中でお礼を言おう。
「ありがとう」って、ひとことだけでいい。
両手を合わせるだけでもいい。
やさしさとは、最高の調味料。
人にやさしくできた日は、きっとご飯もおいしく感じられるでしょう。
人にやさしくされた日は、こころがあたたかく感じるでしょう。
こうやって、緑のたぬきができあがるたった3分間だけでも、
今日一日のできごとを振り返ってみませんか。
そしてなによりも、自分自身にやさしく。
たにんにやさしくする前に、自分自身にやさしくないとね。
緑のたぬきを待つ時間。
あなたのこころにやさしい時間を提供できますように。
やさしい時間 浅野エミイ @e31_asano
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