編集済
第二話に、「そんな言葉はおいそれと口にするもんじゃない」
というノラの言葉があり、目がそこで留まったのですが、「彼女が一気に破願して声をたてて笑った」と続いていたので、気にしなくてもよいのかなと。でも、今回、その言葉にひっかかった理由がわかりました。あそこで立ち止まったのは正解だったと、うれしかったです。
また「朝から怒鳴らないでくれ。そこに書いてある通りだよ。あと二か月でこの工場は閉鎖だ」
この言葉で、あの「伝達」の内容が一瞬で分かりました。
「タイトルの『臭いチーズには蓋をしろ』が、最初は『隠蔽』の意味だったのに、最後は『この大切な場所(チーズ)を守らなきゃいけない』という決意の裏返しに聞こえて、タイトル回収がすばらしいです。
作者からの返信
九月さん、
あのセリフに目を留めてくださってたんですね。思わず口に出た言葉ですが、そのままだといけないと思ってノラは咄嗟に笑ったのですよね。
そして本社からの通達はなんとも皮肉なものでした。
工場閉鎖と臭いチーズになぞらえたタイトルに対する考察、書き手よりも深く考えてくださってすごく嬉しいです。作者がうかうかしていられません。いつも本当に丁寧に読んでくださって、とても励みになります。ありがとうございます!
>刑務所から出てきた者のための社会復帰支援を得てノラが立ち上げた店……ノラ自身も──元受刑者である。
ここに来て重いものを背負ってきたノラさんの素顔が見えてきました。
だけど、工員たちの優しさにも触れてジンときました。
この地方のチーズをふんだんに使ったタルト、臭いけど旨い!
工員たちと初めて一緒に食べた所長、この味は忘れられないことでしょう。
作者からの返信
ノラは自分だけでなくほかの元受刑者にも労働の機会を提供して、少しずつ社会復帰ができるようにしてます。料理だけでなくそういう地道な努力を工員や町の人は知っているのでしょうね。
臭いけど旨いタルト、工員たちと初めて一緒に食べた味は確かに忘れられないでしょう。
ここまで一気に読んでくださって、あたたかい星も、嬉しいです。ありがとうございます!
工場封鎖のために送り込まれた。もっとも辛い役目ですよね。
そして、本社へ戻れる約束もあるけれど、でも、このひとの良い工員たちを切れるんでしょうか。
前科者の店。ノラの話も心を打たれました。
作者からの返信
雨さん、
いいように使われているだけとも思えますが、本社復帰というにんじんを目の前にぶら下げられたら……
そんなときに工員たちとこんな時間を過ごしたらどんな心境になるでしょうね。
ノラの背負ったものにも目を向けてくださって嬉しいです。
空気がガラッと変わりましたね。ウルウル
各々の人が持つ光と影、明と暗、強と弱、笑と涙のような二面性が絶妙に描かれていますね。表面に見えるものの奥に潜むものを誰もが抱えている。
同じ作業をし、同じような痛みを胸に、同じテーブルで食べた臭ぇタルトはその男にとって、これまでとはまた違う格別なものだった事でしょう。
作者からの返信
風羽さん、
>表面に見えるものの奥に潜むものを誰もが抱えている
それを指摘していただけて嬉しいです。工場の件、ノラの過去、表だけでは分からないものを匂わせることができれば(匂いエピソードだけに)幸いです。
臭ぇタルトを賑やかに食べるシーン、短いですが個人的に気に入ってます。ありがとうございます。
編集済
そっち、そっちかぁって声が出てしまいました。
工場閉鎖後、自分は本社に戻ることが出来るんですね。
そのタイミングでノラの店への誹謗中傷。
前科者イコール臭いチーズと合わせた三話目。素晴らしいです!
けれど食べてみたら美味しい。これから『私』の気が変わる展開の予感がします♪
作者からの返信
ハナスさん、
はい、こっちです。というか、ハナスさんの想像がどっちだったのか気になります……!
本社は閉鎖を押しつける代わりに復帰って餌をぶら下げてきました。
コメントいただいて、臭いチーズというメタファーは僕が思っていたよりこのエピソードの色々な部分に当てはまるのだと気づきました。作者の見落としていた発見でした。読者の方に話の奥行きを広げていただけるの、すごく嬉しいです。
主人公の心がどう動くか、あと2話、どうぞお付き合いくださいませm(__)m