ねこの日
冬用の室内履き (観賞用) を買った話です。
行き着けのスーパーは、あまり広くありません。それでも、食品以外に日用品も取り扱っています。季節用品は入口から少し進んだ所に置かれていて、最近も靴下などの冬用衣料品が売られていました。
ブランケットやカイロがあった場所に「それ」は置かれていました。「アイボリー地×茶色柄」と、反転させた「茶色地×アイボリー柄」の二種類が浅めの段ボール箱に入っていました。前の人が素通りしても、私は見逃しませんでした。何事も無かったかのように通り過ぎるには、あまりにも「理想的な肉球柄」だったからです。
まるで、何かの事情で足裏にインクをつけたねこがキャンバスをぺたぺた歩き回って出来たかのような、完璧な足跡でした。そう言えば、肉球柄のものは家に置いていなかったな..おそらく次に来た時は、なくなっているだろう..一期一会とは、こういうことを言うのかもしれない..。そのように思った私は迷うことなく二組を買い物かごに入れ、レジへ向かったのでした。
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うちの子みたいな手触りだったので、珍しく衝動買いをしてしまいました。
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