第5話 裏切り者

※ドスン!!※ いたた…


※グシャ※ ナイスクッション!!


【セーナ、少し遅れてこいよ!!】


【しょうがないでしょ!!タイミングや着地なんてコントロール出来ないんだから!!】


…うるさいコンビ来たな…


セーナとゼストだったっけ?


※ガチャ、バタン※


【涼くん見て見て、この服っどう?あれ、人、増えてる…】


りあも帰ってきた。


フェザーは、


【みんな、集まったな。ルークは…体力の消耗やダメージが著しく、戦線離脱だ。特に戦闘の最前線にいたからな】


おいおいおい、部屋狭いぞ。


 りあ、ルー、ゼスト、セーナ、フェザー、この部屋に6人は無理だろ。


俺は、フェザーに、


【フェザー、そとの喫茶店に行かないか?ここでは狭すぎるし、あまり騒がしいと隣からのクレームも怖いんだよ】


フェザーは、


【みんな戦闘服だぞ。りあは違うか…よし、涼、りあ、お前達は喫茶店で俺達とリモートで話そう。このブレス持って行ってくれ。ホロスコープで話せる。そして、悪いが、二人は帰りに俺達の服を全員分買ってきてくれないか?特にゼストは3Lサイズで頼む】


 的確な支持だが…何で俺が外に行くんだ?と言いたいが、みんなのその鎧や戦闘服見ると仕方ないな。


俺とりあだけだ、この時代の服は。


【解った。金は後で返せよ。この時代の金を。未来のとか無しだぞ】


フェザーは、


【解った。じゃ、頼む】


あいつ、返す気ないだろ。



りあと外に出て、あまり人のいない喫茶店へ。


【涼くん、ねっ、この服どう?】


りあ、そうだったね、感想言ってなかった。


【りあ、すっごく可愛い。似合ってる】


【そう、良かった!!私達の時代は常に戦闘服か、簡単に着替えられる服だけだからね。こんなの来てデートとか夢だったなー】


【してるじゃん…デート】


【えっ?デートって好きな人と…えっ??】


【戦闘に明け暮れてるからね、なかなか言えなかったけど、俺は、りあのこと好きだよ】


【それは仲間として…】


【違うって!!一人の女性として、りあのこと見てる。戦い以外ほんと鈍いな…りあは俺のこと、何とも思ってないんだろうけどさ】


【私だって…】


※ジジ…※


※【喫茶店着いたか?始めるぞリモート】※


ちっ、タイミング悪いぞ!!フェザー。


【ちょっと待て、フェザー】


※【涼、ブレスレットを耳に当ててくれ】※


【耳に?解った】 


ん?ブレスレットの色が変わった?


※【赤に変わったら、言葉を発せず、頭の中で語りかけるように俺と話してくれ。りあにも聞かせるな。とりあえず、済まないが、何とか、りあには上手く誤魔化してくれ】※


りあは、不思議そうに俺を見て、


【涼くん?フェザーさんのリモート?喫茶店に入らないの?】


【ああ…そうだ!!ここのパフェ凄く美味いんだよ。俺トイレ行ってくる。頼んでおいて】


りあは、嬉しそうに、


【パフェ?あの伝説のスイーツ?ここでは食べれるの?こんなことって!!嬉しい〜!!!】


 りあ、そんなに喜ぶなんて。とりあえず、フェザーの言う通りに。



………………………………………………………



※【フェザー、いいぞ】※


※【うまく頭の中で話せるようだな。涼は戦闘以外はなかなか器用だな。俺とのこの話は絶対に誰にも聞かせるなよ】※


※【フェザー、お前こそ、大丈夫なのか?】※


※【ああ、風呂に入ってるからな】※


また勝手に、お前の部屋じゃないからな。


※【まぁ、仕方ない。それで、なんでこんな面倒なことするんだ?】※


※【裏切り者がいる…この中に】※


何だとーーーーー!!!!!?????


 








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