第44話
この前の女子会で、このお家が他の家とは結構違う仕様だったのに気づいたジェニー達は今回、どれだけ違うんだろうと興味本位で他家をご訪問中だったりするよ。
皆に責められてたお父さんは、堂々とお母さんや家族への愛故の結果だって言い切ってたのは純粋に凄いなって思ったよ。
だって他所の家のお母さん達、般若顔してたんだもんっ…。
他の家の奥様たちが揃ってケッ!ってなってたのに、ぶれないお父さんが格好良かったのよ。
…まあ村の女たちも、自分の欲すぃっ!って願望を我慢する事もなかったけどね。
特にこたつ!!
あれは良いものだから!
皆が虜になるのも仕方ないね。
私もあれ、気持ち良すぎてそのまま寝ちゃう事もしばしばだもん。てへっ。
…昨日ので、実際行ってみないとわかんない事もあるよねって事で、今日は皆の家を順繰りに見て回っているのである…結構うちとは違いがあって、楽しかったよ。(住みたくは無いけど)
「概ね、皆の家には違いが無かったねぇ」
「アレンの家が異常だっただけよっ!」
うち、異常らしい(笑)。
お父さんに言わせたら、主にお母さんやその他の家族が住みやすい様に作っただけだって言うよー。
一番羨ましがられたのは、隙間風がない事だったよ。
…逆にお家訪問してびっくりだったよね。
なんか、お家の中なのにピューピューしてるんだもん。
びっくり!
お家の中なのに、異様に寒いの。
これは、炬燵欲しいってなるよね!って思ったもん。
…これはもうさぁ、どうしようも無いよね。
至る所からピューピュー音がしてるんだもん。
お父さんも、気に入らないなら建て替えるしか無いって言ってたし。
その隙間があいてる箇所か判明次第、都度その家の男家族が何んとかしていくって事で落ち着いたみたい……がんばれ!
隙間風、怖い…ほぼそんな家ばっかりだったからね…後日レオ兄に言ったら最初笑って信じてくれなかったからね。
私も口頭で言われてたら信じて無いもん。
それ位衝撃だったよね。
…因みに、その後ちゃんと体験させました。(村長宅にて)
すっごく、驚いてた!私は後方うんうんしてたよ。
後、台所も結構違ったね。
何か、うちってばお父さんが魔道具作れる事もあって、システムキッチンなる仕様になっているらしいよ。(ボスお姉ちゃん談)
うちは火を付けるのは“つまみ”をひねるだけなんだけど、他の家では外でやるみたいに、乾いた木を取って来て、カチカチと2つの石をぶつけ合って出来た火種を燃え移らせてうちわでパタパタするか、でかい筒でフーフーするかするんだって!
水もねぇ、蛇口捻って出てくる仕組みと違うんだよ。
雨が降ったら、うちみたいに一時的には出来なくもない家もあったんだけど、基本は何処も水は井戸か川で汲んで来るのが普通なんだって!大変。
ボス姉が言うには、それでも他の街よりは全然マシな井戸になってるんだってぇ、うちの村。
一応お父さんも小さい頃があって、家の本格改造は難しいって時にポンプ式井戸を作ったみたい。
お父さん、工作好きだもんね。
私はその昔の滑車式井戸を知らないから何とも言えないんだけど、ポンプ式井戸が組まれた時は皆で泣いたらしいからね。
かなり楽になったからって。
…でも今のうちの家についてる蛇口を見て、何か皆しょんもりしちゃったんだよ。
何か、裏切られた感があるみたい?
変な空気になってたけど、お父さんはガン無視…って言うか、一切気にして無かったのが印象的だったかな。
…村長がボソッと
「これかぁ……」
ってがっくりしてたけど、何だったんだろう?
今度、忘れてなかったら聞いてみよっと。
後々、こたつを含めたお父さんオリジナルの家電達だね!
服と洗剤入れてボタン押したら後は勝手に機械が洗ってくれる洗濯機とか(他の家では、川に行って手洗いしてるらしいよ)、水と米入れて後は放置する炊飯器とかとか(他家では鍋を火にかけて付きっきり)、ケトルもねぇ、羨ましがられてたね、お母さんが。
色々あったけど、その中でもケトルと炬燵だけは何とか欲しい!ってなって、ゴリ押しされてたよ。
お母さんにも、お願い!されて渋々だったのがお父さんらしいよね。
皆はその他の奴も徐々に家に取り入れる事を目論んでるんだけど…お父さんが頷くかなぁ?
ただでさえ、あんまり交流が無いじゃん。
皆、お母さんとは。
いかにお母さんを攻略するのかが、ミソだと思う。
…私は巻き込まないで欲しい。
「…ジェニー、まだ6歳。わかんにゃい」
で通す予定。
…って家族に言ったら、めっちゃウケてたけど本当にこれで通すんだもん。ぶぅー。
お母さんは家に引きこもりだからわかんないかもしれないけど、結構大変なんだからね!
お婆ちゃんも頭抱えてたもんっ!(多分一番集られるから)
…お父さんは、お母さんに言われたら受けるかも?
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