第12話 はじめてのライト文芸(執筆中)

 年始から考えていたり、書いていたライト文芸について。

 何かあると困るので、今日、応募しました。

 一度頭を冷やしてから調整するのではないかと思うのですが、文字数との戦いですね。


 タイトルはなかなか決まりませんでした。

 元々は『死者のレシピ ~和カフェ「夜見」と泣けない神様~』を考えていたのですが、書いていて何か違うなぁと考えていまして。

 終わりが見えたので要素をまとめ直して、冒険してみました。

 『誰そ彼に死者のレシピを孤悲こひ願う ~金平糖とかささぎの夏~』です。

 五七五七七、で和歌っぽくもしてみました。


 こちらは、ことのは文庫さん×pixivさんの、

 『ほっとひと息。カフェからはじまる小説コンテスト』に応募するための原稿です。長編部門と短編部門がありまして、初心者なので短編部門に応募することに。


 カフェが(起点でなく)舞台になる話を書くのは初めて。

 このときに、中心となるカフェはどんなものか。二方向から考える必要があるなあと思いました。

 ・物語の舞台としてのカフェ

 ・読者の方が実際に利用してみたいと思うカフェ

 です。


 基本コンセプトだけは先に思い付いてまして、それが「死者のレシピ」です。

 親や祖父母、知り合いが作ってくれていたけれど他界してしまったのでもう食べられなくなってしまった、その料理を再現しつつレシピを教えてくれるお店にしようと思っていました。


 しかしそんなファンタジー要素があるカフェを、実際に作中で「カフェとして営業させる」には、どうしたらいいのか。

 そもそもカフェの一日通しての仕事内容も知らない。

 仕入れは、関わっている企業は?

 外観や内装も、コンセプトも色々あるはず。何かに寄せて特徴を付ければ、逆に読者層も狭めることになりそう。

 ……と、分からないこと、決めなければならないことが沢山でした。


 なのでまず、実際のカフェ案内の本を読んでどんな雰囲気のカフェがいいかなとイメージしました。

 また、実際にカフェを開く場合にはどんな注意点があるのか、またどんなコンセプトでつくられているのか。

 なんてことを考えながら、ネットの記事や子供向け職業紹介本、レシピ本や、好きだった絵本までざっと目を通ししてみて、イメージを膨らませてみました。


 また今回は昔話(伝承文学)を扱おうと思ったので、一度日本文学の発生についても少しだけ勉強し直しました。本当は、浅学が明らかになってしまうので、ちゃんと扱うのが怖い分野ではあったんですけども、今できることを出し切ってみようと思い切って挑戦しました。

 ただ本格的にすると、勉強がこちらはドツボにはまりそうだったので、そこそこに……。

(日本文学の発生だけ見ても、国見、占い、巫覡ふげき、語り部、神話と語られる場と、一人称/三人称での宣託と語り、散文と律文と、文語と口語、歌と問答、古事記、歌垣、集団の大きさと信仰と政治形態などなど。それぞれ勉強し、総合的に見るには量が膨大です……。)


 そして、この二つの要素を、投稿サイトのジャンルで言うところの「現代ファンタジー」「ヒューマンドラマ」「推理(ライトミステリ)」のどれに寄せるかも、かなり悩みました。

 悩んだ結果がどれかひとつに極端に寄せない、になりました。

 でも書いていて最終的に、中心はヒューマンドラマになったと思います。

 神様たちと人間たち、それに死者。それぞれの事情と友情と、想いがメインです。


 ただ最初の想定よりも物語の進みは遅いし、芯はなかなか定まらず……書いては消し、書いては消し、書いては消しで時間が掛かり……。

 今後、もう上手く見通しを立てたり、上手く引き算ができるようになりたいです。



 以下は参考文献の一部です。つまみ食いのため通読できていませんが、必要に応じて参照しました。

 他にも、伝承文学の論文とネットの記事、今まで読んできた色々を参考にさせていただいています。

 今は「○○大学リポジトリ」として提供されている大学の論文に手軽にアクセスできるようになっているのを知りまして、素晴らしいなと思う反面、いい加減に読んでいたり、フィクションを混ぜたりして大丈夫かな……というプレッシャーもあります。これらを物語の面白さに反映させられたかは、私次第ですが。


日本の民話を学ぶ人のために 世界思想社

原色 小倉百人一首 文英堂

カラー版・田辺聖子の小倉百人一首 角川文庫

六条院へ出かけよう 風俗博物館編 光村推古書院

かさねの色目  青幻舎

有職故実図典 吉川弘文館

源氏物語図典 小学館

有職故実 講談社学術文庫


その他『古事記』、『日本書紀』、『風土記』などについての記述




※12日に発表されましたカクヨムコンテスト10【短編】は3作とも中間選考通過できませんでした。


※七転八倒している様子やその時の思考を記録しておこうと思っていましたが、今後はもう少し簡潔に記載することにします。

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