第12号 外国映画でリスニング

 突然古い映画の話を持ち出して恐縮ですが、通勤のクルマの中で『マトリックス』を流しています。キアヌ・リーブスが主演して大ヒットしたSFアクション映画です。1999年公開らしいので、もう四半世紀も昔のことです。


 以前、通勤時間を英語のリスニングに当てていると書きましたが、毎日毎日なにを言っているか分からないBBCニュースを聞くのは苦痛です。いい加減嫌になってきたので、みなさんのアドバイスに従って外国映画を英語で聞いてみる方法を取り入れてみようと思ったわけ。どうしてこんな古い映画なのかというと、BOOKOFFにいくと『マトリックス』のDVDが300円で買えたからです。このくらいヒットの映画になるとDVDのタマ数が多く、古いことも相まって激安なんです。


 実家にはDVDがあり、今回久しぶりに観て思い出したのですが、『マトリックス』は、AIと争って敗れた人類が、機械のエネルギー源としてAIにないしされているという未来を描いたディストピアSFでした。「マトリックス」というのは、機械に繋がれてただ眠るだけの人間の心が壊れてしまわないよう、AIが作り上げた仮想現実世界の名称です。ほとんどの人間はほんとうの世界(厚い雲に覆われて真っ暗な地上に人間が接続された機械の塔が林立する世界)を知ることなく、機械に繋がれたまま1999年を模した仮想現実の世界を生き続け、死んでいくという世界観でした。


 AIとの生存競争に敗れ、人類が機械に隷属する――という未来像は、一昨年あたりから驚くほど進歩するようになった「生成AI」を人類の脅威とみる考え方と根っこが同じように感じます。わたし自身は生成AIのなにが脅威なのかピンときませんが、いつか人類は生成AIにこき使われるようになるのでしょうか。


 いや、じつは現在も人間はコンピューターなしに仕事を進めることができないし、こうしてWebサイトにエッセイを書くこともできないわけですから、コンピューターに働かされているのかもしれませんね。そうと気づいていないのは人間だけ。


 最後に英語のリスニングのためにクルマの中で流し続けている『マトリックス』ですが、仮想現実を扱った抽象的かつ観念的な会話が多いので、リスニングの勉強には不向きでした。さっぱりわからないです。つぎはもっと地に足のついた映画にしようと思います〜。

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