第16話

あれなんで家電気ついてんだ俺んち。

誰もいないはずなのに。

ガチャ。

「おかえり帝。」

「た、ただいま朔兄なんでいるの?」

「あぁちょっとな。帝なんか悩んでんなら聞くぞ」

この人は朔弥、俺の兄。大学生で俺が悩んでぐるぐるーってなってるときいつもいてくれる。ありがとう。

「大学は?」

「大丈夫。なんだって可愛い弟が家にいるからさ。」

大学2年俺たち兄弟は全然似てなくて頭がいい朔兄と力でどうにかする俺。小さい頃は羨ましかったけど朔兄の方が我慢してるって思うとなーんにも言えなかった。

「せっかくだし聞いてよ。実は」

「珍しいこともあるもんだな。」

といつも断る俺がそういうから

驚いて嬉しそうに笑ってた。

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