第25話

何も声すらかけなかった母さんは俺をどう思ったいや、お互い様かな。隠してたことが重すぎたとかならいいのにな。

ん、あぁさっき渡されたっけ携帯

「もしもし」

「仁帰ってきていいぞ」

「なんで名前知ってんの」

絞り出すように出た声疑問だらけだったのに最初にそれかと呆れる。

「俺が俺の息子の名前を知ってて何が悪い」

息子って。

「母さんが隠してたってこと」

信じたくはないがどう見たって普通じゃないもん。

「あぁそうだな喧嘩してたから」

「喧嘩…」

「あぁ話してやるから帰っておいで」

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