第11話
なんだか懐かしいな。前にも皆で来たこともあるし。かなやんのお墓の前まで来たら自然と口が開いた。
「俺まだあの日を後悔してるから怒るのも泣くのも違う気がしてた。そろそろ前に進もうと思う。多分小林に声をかけたのはあの頃の自分と重なったから。ありがとう七福に連れてきてくれて。かなやんのお陰で俺は救われた。じゃまた」
そう背を向けた俺にまた来てねそう聞こえた気がした。
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