だから私はきみを呪う

ほし めぐま

発端《プロローグ》

 実際に私が体験した事をここに書きます。


 私が怖かった事をここに書きます。


 私が楽しかった事をここに書きます。


 私が悲しかった事をここに書きます。


 私が怒り狂った事をここに書きます。


 私が深く後悔した事をここに書きます。


 そのすべてが、

 糸を重ねた織物の様に厚みを持ち、


 言葉の一つ一つが義兄へ。


 文の一行、一行が次女の守護霊へ。


 大きな呪いとなって降りかかりますように。


 心から きみたちに呪いあれ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る