ひとりぼっちになったら

 たまごっちが流行ってた。


 これは熱海の母方のおばあちゃんの

 マンションの家が売られるまでお話。


 姉達はバレーボールなり書道なりをやっていたので、私はおばあちゃんと2人っきりになったら、一緒に熱海にあるおばあちゃんの家へ行くのでした。


 当時5歳の私。

 おばあちゃんと呼んだのが気になったのか、

 おばあちゃんは私にたずねました。


「おばあちゃんの名前言える?」


「ううん、おばあちゃんはおばあちゃん。」


「私は石坂 よしこおばあちゃんだよ。」


「よしこおばあちゃん。」


 マンションには温泉が付いていて、

 ラウンジの傍にレストランもあって、

 予約をすれば朝ご飯が食べれる。


 おじいちゃんは私が小学3年生に亡くなりますが、当然マンションに居ます。

 おじいちゃんはあまり好きではありませんでした。


 お年玉をなくしただけで怒ったり、

 おばあちゃんと仲良くないし、

 お母さんとも仲良くないし、

 運転は乱暴だし、私なりに気をつかって一緒にアニメを観ようと誘ってもことわるのです。


 ですが、熱海の思い出は


 ほぼ貸切状態の温泉で泳いだり、

 熱海の花火見たり、お祭りに行ったり、

 祭りの日に熱海の人達からおもちゃ貰ったり、

 正直、お爺ちゃんの事は除きますが、

 いい思い出しかありません。

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