第27話
コンコンッ
片付けが終わった頃に部屋を叩く音がした。
『はい。どなた?』
「お嬢様。明日の髪型を相談したいのですが。」
『えぇそうね。入っていいわ。』
私が許可を出すと、侍女が部屋の中に入ってくる。
「お嬢様。今回はどういたしましょう?」
普通なら髪型などは侍女に任せるのだけど、私は自分で毎回髪型を決めている。
どれだけドレスが素敵でも、どれだけ顔が美しくても髪型が決まらなければ元も子もありませんから。
私は顔がお母様方と違って普通ですので、髪型でどうにか誤魔化さないといけないのです。かっこいいお父様と、綺麗なお母様の間に生まれたのに何故こうも似なかったのかしら?お兄様はかっこいいのに。
アレス様の並んでいるときは悲しくなったことが何回あったことか。
『前回は編み込みでアップだったわよね?』
「そうですね。」
『じゃあ今回はおろして行きましょう。全体的に緩いパーマをかけて、右側は今回も編み込みで後ろにもっていきましょう。』
「わかりました。それでは1度やってみてもよろしいですか?」
『ええ。お願いするわ。』
侍女と話しながら、髪をセットして貰って、途中で色々加えたりしたりしていたら1時間ほどが経過していた。。
『いい感じね。ありがとう。明日もお願いできるかしら?』
「はい!おまかせください。」
『ありがとう。』
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