第18話

カキンっカキンっカシャン…

「くっ。ちょっと母さん強すぎないか?」

剣を落として悔しそうに言うベイン。

「ふふふ、これでも現役の時より衰えてるのが自分でもわかるわ…。」

そういいながらベインに向かって木製の剣を振り上げる。

「ちょっ」

ベインは急いで剣を拾おうとするもお母さんは振り下ろし、あっけなく木製の剣で優しく肩に当てられた。

「ふふふ。諦めない気持ちは大切よ。」

「うん。僕は絶対母さんを超えるよ。」

そういってやる気を戻した。

「そうこなくちゃね。」


夕方になりクトと父さんが帰ってきた。

「ただいまー。レリア、子供たちの調子はどう…これは…。」

「お兄ちゃん…メルお姉ちゃん…大丈夫??」

クトがびっくりしてベインに駆け寄る。

ベインはすでにへとへとで家に入ってすぐのところで倒れていた。

メルは椅子に座ってはいるがもう話す元気もなさそうなくらいへとへとでボーっとしている。

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