第32話
本当に何処に熱があるの?というぐらい明るい笑顔で絵里香はカメラの前に立った。
そして撮影は無事終了した。
控室に入った瞬間に、絵里香は伊庭に抱きついていた。
「私、あなたがいれば何でも出来る!
私のマネージャーは伊庭さんしか務まらないんだから……!」
絵里香は必死に訴えると、そのまま伊庭の腕の中で倒れてしまった。
崩れ落ちる絵里香の身体を、伊庭はしっかり支えていた。
担当のタレントを谷口に託して、病院で伊庭は絵里香に付き添っていた。
絵里香は疲れ切っていた。
顔色も酷く悪かった。
風邪をこじらせて肺炎になる手前だった。
もう谷口には任せておけない。
絵里香には俺が付いていなければ。
絵里香は薬で眠っていた。
伊庭はずっと絵里香に付き添っていた。
伊庭は社長に絵里香のマネージャーに戻りたい旨を相談した。社長も絵里香の異変に気づかなかった谷口では、絵里香のマネージャーは無理だと思っていたので、一つ返事で了解した。
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