第50話

「ああ、美味い!」

そう言って心結の作った親子丼を掻き込む所は何も変わっていない。

暖希は相変わらず地下鉄で現場まで行って仕事を熟していた。

「声掛けられたりしないの?」

「誰に?俺なんてまだまだ無名だよ」

暖希はそう言って笑った。

「そっか」

心結は内心ホッとしていた。

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