第47話
「あー天ぷら液はそんなにかき混ぜなくても冷水でダマになっててもいいから」
心結は天丼を作ろうとしていた。
海老の天ぷらを揚げようとした時に、瑤からチェックが入ったのである。
瑤に言われたようにして天ぷらを揚げた。一口味見をしてみるとふんわり柔らかくてとても美味しかった。
「今日は心結ちゃんが作りましたー!」
瑤が盛り上げる。
「この天ぷらメチャ旨!心結ちゃん、腕上げたねー」
泉野が満足そうに海老を食べる。
「瑤ちゃんに、天ぷらの揚げ方教えてもらったの」
「へえー。やっぱりコツとかあるの?」
暖希が言った。
「天ぷらの衣に少々秘訣があるんだ」
瑤が答える。
「へえー」
みんなが興味深げに頷いた。
「瑤ちゃんは他の人よりもお家賃1万円安くさせて貰うからね」
大家が瑤に言った。
「こっちは料理の勉強をさせて貰っているのにいいんですか?」
「瑤ちゃんのお陰でみんな喜んでるし、私は大助かりだよ。本当にありがとう」
「俺、もっと料理上手くなってみんなに食べてもらえるように頑張ります」
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