第9話 若敖氏(じゃくごうし)の乱・一(紀元前605年 楚)
紀元前605年。
荘王(そうおう)が即位して、十年近くが経ちました。
この頃は、歴史に名を残す名宰相子文(しぶん。前話参照)の息子である闘般(とう・はん。
去る紀元前608年、荘王は自ら軍を率いて
これに対し、両国の後ろにいた
その後、宋・陳・
そこで
「鳴かず飛ばず」をやめて以来、内政に力を入れ、また自ら戦場に立ち続けた荘王でしたが、発言力はそこまで強くありませんでした。
王族(過去の楚王から枝分かれした一族)たちの力は今なお強く、中でも若敖(じゃくごう)氏の威勢は圧倒的だったのです。
子文が
しかしながら、権力を自身に集中させるためには、なんとかして
そこで荘王は、
情報収集を終えた
「噂は本当だったでゲソ。子揚は賄賂を取って私腹を肥やしていたでゲソ」
はたして、本当に噂通りだったのでしょうか。荘王派である
あくまでも個人的意見ですが、その可能性は低いと考えます。
紀元前633年。当時の
超ビッグネーム主催の宴会だけあって、人が続々と集まってきます。しかしその頃はまだまだ若輩者だった
子文が理由を聞くと、
「子玉は強気で礼を知らないでゲソ。あれでは兵士を統率しきれないじゃなイカ。三百
レジェンドが相手でも臆することなく直言する
ともあれ、
しかし、この人事に子越がブチキレます。
「あのクソガキ、でっちあげで子揚を陥れやがってヨォ! 昔の子玉サン
そう、約三十年前の時点で、子越は
子揚が本当に黒だったとして、子越は知っていたのか、それとも知らなかったのか。それは判りません。
あるいは子揚は白で、処刑は荘王と彼の意を汲んだ
いずれにしても、子越はそのまま一族を率いて
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