これでもかと面白い( ;∀;)

こちらはホラー作品となるのですが、それだけでは終わらない面白さに溢れています。
まず最初に感じた事は、言葉です。
文章を書く上で、選択すべき言葉は無限にあります。その言葉に対して、筆者様の並々ならぬ気迫、魂が込められていると私は思いました。
何かを伝える上で、どう表現するかと部分において、「熱い、とにかく熱い想い」がビリビリとそしてヒリヒリと伝わってくるのです。凄いです。

そして続いて思った事は、小説と言う形態ですが、すごく映像的だと思いました。
ここを正確にお伝えするのなら、言葉→文節→文と続く一連の流れというのは、脳内の認識に訴えるものです。
その過程において、重要なのは「テンポ」です。
この「テンポ」において、意図されておられるのかナチュラルなのかはわかりませんが、私には文が「映像作品におけるカット割り」の役目を的確に果たしておられると思いました。
ゆえに脳内において映像変換された想像が、具体性をもって任意に記憶してある映像場面を易々と思い浮かべる事が出来ます。
とてもスピード感のある演出の獲得にこちらの小説は成功しております。

以上の2点を踏まえた上で、多少の語弊を伴ないますが海外ホラー作品の様な設定の魅力と、ジャパニーズホラー作品の精神性の魅力が混在し炸裂しているのです。

お勧め致します。

迫力があります、これでもか、これでもかと、物語に引き込まれます。すごくお楽しみ頂けるエンターテインメント小説です。

皆様、宜しくお願い致します( ;∀;)

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