第3話

やっぱり都会ってのは、こんなにカッコいい人達がわんさか居るんだろうか?



とてつもなく新生活が楽しみで、しょうがなくなってきた。





姉が一人ベラベラと話をしてるのを、柊さんがボソボソっと返事してるのが聞こえてくる。



そのセクシーな口から発せられる音といったら、中性的な顔からは想像も出来ないほどの低くて男らしい声。




うわぁぁ…


ギャップが…ギャップがぁ……







「……ちょっ、絵流…あんた何言ってるのよ…」




姉の言葉で、心で叫んでいたと思っていた言葉が外に出てしまっている事に気付いた。




「う、えっ?あ…」




咄嗟に驚きと恥ずかしさで言葉にならないモノが自分の口から発せられる。

と同時に柊さんの視線も感じられ、一気に私の体が固まった。

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