ゴールドリーフ王国では生まれもった能力が全て。能力判定により、ランクが定められ、人生が決まる。
王子という立場に生まれながら、主人公ウィルはその能力判定により、Fランクとなってしまう。
それまでの王子としての生活が一変。
両親は存在しないも同然となり、Fランク民として収容所へと送られてしまう。
収容所というと、もう嫌な予感しかしないのだが、思った通り。罪人のような扱いに、暮らし。ただFランクに生まれただけじゃん。と思ってしまうのだが、Fランクは能力判定通り、無力にも等しい。人権もないも同然で、無理な労働に、魔物の囮で命を落とすことも。常に、上級の監督官に見張られているので、逆らうこともできない。
そんな、状況を変えるとすれば……
ここで味噌になるのが、主人公が異世界転生者であるということだろう。
前世の記憶と、能力を受け継いだが故にFランクに落とされたウィルは、能力を駆使して仲間を救う。
仲間達と拠点を作り、アイテムを作り、生活基盤を作っていく様。試行錯誤して上級のランクと戦う様など、様々な楽しめる要素が盛り沢山。
終盤にある怒涛の盛り上がりは必見です。
異世界では無能と判断され追放された心優しい王子が、悪の総帥だった前世を思い出し……そこから始まる〝秘密結社〟作りが面白い!
同じく無能の烙印(Fランク)を押された仲間達の秘めた才能を発掘、あるいは素養を鍛える〝レベルアップ〟感。仲間はそれぞれ個性があって気持ちよく、だからこそ今までの不遇を覆していく爽快感が際立ちます。
何よりやっぱり、魅力的なヒロインの存在……! 同作者様はとにかく別作品でもヒロインを魅力的に描くのが上手で、しかも優秀な能力・スキルを持っていたりもするので物語における重要感も強い。必ず一人は推しヒロインを見つけられるはず、と思うほど!
拠点づくりもクラフト的な楽しさがあり、充実していく生活・設備・警備など仲間構成を見ているのは、本当に飽きないものです。シミュレーションゲーム好きならきっと楽しめるはず。
異世界で始まった秘密結社づくり、これからドンドン成長していくのが実感できて、続きも楽しみ……是非ともご一読、オススメします!