第2話
第一章
1
三年後、
燃え立つような赤さの夕映えは、やや肌寒くなった空気とともに秋の終わりを感じさせたる燃え立つような夕映えの中、俺は。中央商店街は会社帰りの人や主婦で賑わっている中央商店街。商店街の端から一〇メートルほど先にあるドラッグストアの看板を目指して歩くいていた。。
そして、ドラッグストアの中に入った。ると、左側に陳列されているパンやとかジュースとか、カップラーメンが置いてあるのが目に入った。ドラッグストアの値札を見てコンビニよりずっと安いことに驚いた。俺が買えるかどうかは別にして、覚えておいて損はないと思った。ただ、今日の目当てはこれじゃない。
天井からぶら下がっている商品の案内プレートを確認すると「日用品」「化粧品」なふどとにいろいろ書いてあるが、。自分で探すのも面倒くさいは難しそうだった。そもそも女性用のハンドクリームがどこに売っているのかも知らなかった。彼女に相談してようやく薬局で買えることを知った程度だ。そんな俺にこのだだっ広い店内からハンドクリームの売り場を探せというのは酷だと思う。
腰を屈めて商品の整理をしている女性店員の姿が目に入ったが目に入ったので、。近づいて声をかけた。
「…………すいません」
女性店員が腰を屈めたまま「はい」と元気な声で返事をして、俺に顔を向けたる。
歳は俺とあまり変わらないように見える。そばかす顔の女性だ。愛嬌溢れる顔というのはこういう顔をいうのだろうか。
「荒れた手につけるクリームみたいなのを探してるんだですけど…………」
女性店員が立ち上がり、案内してくれる。女性店員その後ろを付ついて隣の列に入るといった。隣の列の、その真ん中辺りで立ち止まり、「この辺にいろいろありますけど」と指し示してくれた。
確かにハンドクリームと書かれたいくつもの箱が並んであいる。多分、これで合っているはずだ。
「ちょっと見てみます」
女性店員は軽く頭を下げると元の場所へ戻っていった。
目の前の箱を一つ手に取って、箱に書かれてある説明文を読んでみた。「手荒れにハンドクリーム」「かさついたお肌が気になりませんか?」といったキャッチコピーが並んでいる。裏を見てもヒアルロン酸だかシアバターだか聞いたことのない言葉が並んでいる。一旦その箱を元の場所に戻し、今度は少し上にある別の箱を手に取って見てみる。他にも何箱か手に取って見てみたが、なにもわからないということだけは変わらなかった。「手荒れにハンドクリーム」「かさついたお肌が気になりませんか?」といったキャッチコピーが並んでいる。
そういえば、母さんがニベアの洗顔料はを母さんが使っていてたっけ。、何となく良さそうだ。
ニベアのスキンクリームを買うことにした。白色の箱を持ってレジに向かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます