魔族か人間かは関係ない、世界はそれを愛と呼ぶ
- ★★★ Excellent!!!
昨今、世間では様々なハラスメントが横行しています。
セクハラ、パワハラ、モラハラ、カスハラetc。
そんなハラスメントに悩まされているのは、どうやら人間だけではないようです。
主人公は魔族。魔王配下の四天王の一角、「地底筋肉」なる称号を持つガルシ。そう、アニメや漫画、ゲームなどでおなじみの、あの“四天王”です。
ガルシは四天王でありつつも、心の優しい青年。仲間の三人の魔族も、筋の通った気立てのいい性格の持ち主たちです。
そんな彼ら四天王は、ある日迎えた魔王対勇者の激しい決戦の影響で、なんと現代日本に飛ばされてしまいます。
この非常事態に、四人は大喜び!
なぜならガルシたち魔族は、魔王の超絶パワハラにうんざりしていたからです。
自由を手に入れた四人は、人間のふりをして新たな生活を始めます。
四天王の中でも、主人公ガルシの変わりっぷりは必見であり、この物語の肝のひとつ。
「らぶぎぶ」というアニメにドハマりしたガルシは、立派なオタクに。
体格も美しいマッチョから、ころころぽっちゃりに変わりましたが、水を得た魚のようにいきいきと、オタク生活を満喫中。
そんなある日、とある出来事をきっかけに、シンガー志望の女の子“花月カノン”とであるのですが、彼女こそは「らぶぎぶ」のガルシの推しキャラを演じていた声優その人なのです。
ガルシの揺れ動く心や、恋に悩む姿は人間と同じ。恋や愛に種族は関係ないと示してくれます。
また四天王たちは、人間社会にありつつも人間のように、いや、それ以上に強く熱い絆でつながっており、彼らの友情も物語の重要な鍵になります。
物語はガルシとカノンの恋模様を中心に進んでいきますが、やがて波乱の展開へと向かいます。
ガルシとカノンは種族の垣根を越えて結ばれるのでしょうか。
最後の「ステージ」に響き渡る「ラブソング」とは。
ほっこり笑えて、ときどき切なく、最後には最高の熱波が押し寄せる!
ぜひご覧ください!