第6話 それでも前に進め
厳密に言うと、登校はしていたが基本的に別室で過ごしていたので授業がまともに受けられない。
じゃあ何をして過ごしていたのかというと、先生が持ってきたテストやプリントをやるだけ。
当然授業を受けていないので分かるわけがない。
今思えば、プリント持ってきた担任の先生には感謝しかない。
あんなバカをやった生徒の世話をやってくれたのだから。
統合してしまい学校も新しくなったので、右も左も分からない。
たまに、別室を抜け出して教室を見て回ると楽しそうに授業を受けている生徒が見えた。
そんなこんなでなんとか行きたい高校も決めて、「心機一転!新しい高校生活!」
と、思ったのにそこでもいじめられて不登校になり1年間クラスの人の顔も覚えられず2年生を迎えた。
2年生になったら、僕をいじめていた生徒がいつの間にかいなくなっていた。
これはあとから聞いた話だが、1年生の秋くらいに転校したらしい。
・・・もっと早く知りたかった。
それからは、徐々にペースを取り戻していった。
僕の通っていた高校は、単位を3年間で一定数取らないと卒業できない所だった。
2年生の終わりに取った単位の数は、30点中30点と1年生の時では考えられなかった数を獲得した。
一定数単位を取らなければならないと、言ったが少し詳しく言うと3年間の間に合計72単位取らなければ留年になる。
つまり、留年は確定してるのだ。
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