第3話 いじめ

トゥレット症を発症してから何ヵ月か経ったある日。


突然、嫌がらせを受けた。


その内容とは、机に落書きをされたり机や椅子を教室の端っこに寄せられたり、黒板に相合傘が描かれたりしていた。


正直、どれも身に覚えがなかったので嫌がらせをした男子生徒に「なんでこんなことするの?」と、聞いてみたら「おもしれぇから」と、返された。


流石にそれだけだと、理由がよく分からないので僕と一緒に相合傘を描かれていたMちゃんに聞いてみた。


すると、Mちゃんが泣きながら「ごめんね」と言ってきた。


どうやら、昔にMちゃんが僕にキスをしたことが原因でそのとばっちりがきたらしい。


その後も嫌がらせは続き、気付けばクラスのみんなからも避けられるようになっていた。


・・・


そんなある日、Mちゃんが転校してしまった。


多分、自分が撒いた種のせいで友達がいじめられるところをずっと見てるのが辛くなってきたのだろうと思う。


そんな僕も耐えきれずに先生に言ったら、先生は「分かった、考えてみよう。教えてくれてありがとな。」


と、言ってくれた。


それ以外にも、僕は定期的に行う「いじめ0アンケート」に苦しんでいるという思いを書いた。


・・・いじめを受けてから数週間、数ヶ月経っても問題は解決しなかった。


それでも僕は、アンケートをやるたびに書いて、書いて、書き続けた。


そして、ついに学校が動いた!


なのに・・・何故か、あまり嬉しくなかった。


それもそのはず、学校が動いたのはいじめが発覚してから3年後の冬。


小学校を卒業する直前の小学6年生だった。

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