第23話、逃走劇

あの〜!聖女さんと言い争いをしている最中に言葉を出すことではないと思うのですけど言わせて下さい。


桃花さん、滅茶苦茶に聖女さんに喧嘩を売っていますよね。


そんな事をしたら間違いなく魔女だと言われて迫害されるのは目に見えていますよね、現在進行形で無理かも知れませんけど。


それと先程から聞いていたのですけどヤマタノオロチって言っていました!?


ヤマタノオロチってあの日本では蛇の怪物と恐れられているあのヤマタノオロチなのですか、桃花さんは!?


そう考えていると桃花さんはその通りですわと相変わらずに心を読んできてそう答えてきた。


それならば心強いというか強すぎませんかと思っていると全力を出すにはこの姿では無理だけどねと言ってきてそれはやはり蛇にならないと駄目なのですかと尋ねた。


すると桃花さんは少しばかり困った表情で答えるのだった。



「そうね、確かにそれも必要だけどそれよりも大切な事があって信仰が必要でこの世界には全くもないから全力が出せない状況なの。そうね、今の私が出せるのは本来の力の2割程度しか出せない状況と言えるわ。私、一人なら全然問題はないのだけどアクダくんたちを守りながらと言われるとかなり厳しい状況になっているわ」



桃花さんってやはり話が長いなと思うけど取り敢えず言えるのは桃花さんは全力を出せない状況だからこの状況は普通に危ないという事だけは理解できた。


やばくないですか、明らかに聖女さんも怒っているのにと考えていたら一人の男が姿を現したのである。


その男は間違いなくこの原作主人公であるレオンでありレオンが僕に対して話しかけてきた。



「いやー、残念だぜ。アクダ、魔族に魂を売るなんて元とはいえ同じ学び屋に属していた者として恥ずかしい限りだぜ。いい加減に諦めてここで亡くなって神様にも許しを貰ってきた方が良いと思うがな」


「別に僕はそんなつもりはない!僕は普通に好きな人と暮らして好きに生きたいだけだ。別にそんな野望なんて悪事なんて考えていないのに神様に許してもらう事なんて僕にはない!」


「まだ、分からないかな?その魔族、サキュバスと一緒にいる事が。お前が生きているだけで罪なんだよ、アクダ」



そうレオンは嬉しそうにして答えてきた、いくら原作主人公でも酷すぎませんか。確かに僕は敵役かも知れませんけどそれでももう少しだけでも優しく対応してくれても良いのじゃないですかと感じていた。


それよりもこんなに多くの騎士団たちの包囲を突破するにはどうすれば良いのと感じていると桃花さんが私が殿を務めるから他のみんなで何処か包囲に穴を開けてほしいと言われた。


背後を守ってくれるのは大変助かるのですけど前も滅茶苦茶に強い騎士団を相手にしないとならないですけど!?


僕たちで突破出来るのですかと聞くと出来なければ死ぬだけよと言われた。


死んだらお終いなのですけど!?滅茶苦茶に危機になっているですけど!?と僕はそう言っても何とかしなければならないことには変わりはなかったので一気に騎士団たちに迫って攻撃を始めた。


しかし、騎士団たちはやはりと言うべきか。僕よりも圧倒的にレベルが高く攻撃をいとも簡単に避けられてしまった。


逆に反撃を受けて僕は吹き飛ばされた。すぐにレイモンドさんやレオノーラさんが助けてくれたが状況はかなり悪いなと僕はそう感じていた。


突破できる程の強さはなくこの騎士団と互角に戦うことができるのはトトリお姉ちゃんしかおらずしかも一人ではあの騎士団たちに戦うのは難しいと感じていた。


いくらレベルが高くても数の暴力で押されてしまうのは目の前の光景を見れば一目瞭然である。


僕はどうすれば良いのかと悩んでいると背後では桃花さんが一人で後方の敵を抑え込んでいた。


後方には原作主人公のレオン、そして聖女さんやそれを守る騎士団達もいるのに一人で互角に勝負をしていた。


滅茶苦茶に桁違いの戦いを繰り広げているのですけどあれを比べたら確かにこちらの方が簡単なのは分かりますけど。


それでも今の戦力では突破は難しいと考えていた。けれども突破しなければ先程にも桃花さんに言われたけど死ぬしか道がない。


どうすればと思っていると後方から何か音が聞こえてきたので振り返るとそこにはこの世界の女神が聖女さんの呼び声に答えて降臨をしていた。


やばい、先程の話から考えるに間違いなくこの世界の女神の方がこの場所ではあちらの女神のほうが実力は上かもしれないと感じていた。


仮に互角としても数の暴力で押されてしまうのは明白だった。それに桃花さんも息が上がってきて限界に近づいていた。


その時だった降臨した女神に向かって一つの矢みたいに体ごとタックルして女神を押し出したのである。


誰だと思ってみてみるとそこにはこの前に助けてくれたウーパールーパーみたいな顔をした謎の男、名前は確かメキシコサラマンダースフィンクスと明らかに偽名な上に名前が長い人が女神をタックルして飛ばしたのである。



それを見ていた聖女さんが驚きのあまりに唖然としてレオンは何が起きているのだ!?と理解できていなかった。


レオン、安心して僕たちも理解なんてしていないからと心の中でそう考えていた。するとメキシコサラマンダースフィンクスが声上げて言うのだった。



「全くもあまりにも貴様らが外道すぎるからコイツを二度も助けることになったじゃないか、どう責任を取ってくれるだ!あぁ!!責任者と女神をまたここに呼んでこい!ぶちのめしてやるからさぁぁぁ!!」



滅茶苦茶に怒っているのですけど、話しかけるのも躊躇うほどに怖いですけど!?相手が聖女さんと女神様を相手にしているのに全くも遠慮なく言っていますが。


すると聖女さんは無礼者と言って怒っていたが怒りたいのは俺の方だと言って思っ切りに聖女さんを殴り飛ばした。


そして原作主人公にも同じようにして飛ばした。怖いというものを知らないのですかと思うぐらいに全力疾走で喧嘩を売りまくっていた。


すると原作主人公のレオンが血管ピキピキして怒りを表れていた。するとぶっ殺してやるぞ!おっさんの分際め!!と叫んでいた。


怖くて早くこの場から立ち去りたいぐらいに恐怖を感じていた。するとレオンがメキシコサラマンダースフィンクスに向かって突撃をして攻撃を始めた。


けれどもどれ一つもあのメキシコサラマンダースフィンクスには届かずに避けられて終いには蹴りで反撃されて吹き飛ばされた。


やはりあのメキシコサラマンダースフィンクスは強いですけどと思っているとこちらに対して叫んできた。



「アクダとその他の者たちよ、この場はこのメキシコサラマンダースフィンクスが請け負った。お前たちはここにいるヤマタノオロチと力を合わせて退路を切り開いて逃げろ!殿を任せておけ、ネズミ一匹も通すつもりはないから」



それを聞くと聖女さんは舐められたものですねとこちらも怒りの表情をしていた。


すると桃花さんが確かにあの人が食い止めてくれるならこれ以上もない好機だとして逃げましょうと言って僕たちは逃げるための突破口を切り開くために逃走劇を始めるのだった。

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