概要
「坂上湯」は本年12月31日で廃業いたします。ありがとうございました。
12月22日、毎年恒例のゆず湯に入りに「坂上湯」へ来た相模あや子は、年末で銭湯が廃業することを幼なじみの女将から聞かされる。あや子にとっては、煙突と富士山の写真でポスターコンクール一位になった想い出の銭湯だった。あや子はもう一度同じ構図で写真を撮りたいと思い立つ。
2024年12月23日、本文を一部修正しました。
2024年12月23日、本文を一部修正しました。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!富士山と銭湯、感じるノスタルジーと時代の流れ
銭湯と言えば富士山、富士山と言えば銭湯。
もはや日本人の心の中の風景と言っても過言ではない、ノスタルジックな組み合わせですね。
しかし、それも本当に「心の中」だけの存在となりつつある昨今。
この作品でも、そんな時代のひとつの節目が描かれます。
そこに移ろいゆく時代の流れに無常観を感じながらも、それでも精一杯の今を生きる懸命さが感じられ、なんとも言えない力強さをもらえる気になれます。
そして、新たな時代の産物をもってして思い出に残るものを生み出そうという試みも、時代の移ろいというものを強く感じ入ることができて、なかなかに心を打つものがありますね。
懐かしさすらある、古き良き時代の断片を感じな…続きを読む - ★★★ Excellent!!!思い出の銭湯と富士山が、心に灯す優しい別れの物語
🏠あの煙突と富士山を、あなたも見上げてみませんか?
『あの煙突と富士山をもう一度』は、大田康湖さんが描く、静かで優しい短編の現代ドラマ。
タイトルだけで、すでにノスタルジーが心をノックしてくる感じがあるよね✨
物語の舞台は、坂の上にある小さな銭湯。昔ながらの煙突の向こうに、富士山が見える――そんな、ちょっと映画みたいな景色の中で、登場人物たちが「終わり」と「思い出」と向き合っていくんだ。
銭湯の中で交わされる会話はどれも自然で、読む人それぞれが「懐かしさ」や「寂しさ」を感じるんじゃないかな。
でもこの作品のすごいところは、ただ過去にすがるんじゃなくて、「今のこの瞬間をどう記憶す…続きを読む