第33話 トーナメント開始!
〈ようやく始まりましたバトル大会トーナメント。司会の富士見レイラです。〉
〈実況、解説の鳥羽です。さて、初戦は横田選手対矢花選手。横田選手は二回目の出場、矢花選手は初回です。〉
「以外とコート広いんですねぇ。」
「まぁ丁度くらいか。」
第一試合 横田vs矢花 開始
「桑川さんとは会いたいのでここは負けられませんねぇ。」
スタジアムの両端から出てきた両者はそれぞれ武器を構える、矢花は愛刀を構え、横田は弓を番える。
「さて、狩りの開始かな。」
横田は早速矢を真反対にいる矢花に放つ。矢は風に煽られもせず矢花のすぐ近くに刺さった。
「射程長いですねぇ。初手は威嚇でしょうが止まってたらやられますねぇ。」
〈弓対刀!射程では圧倒的に横田選手が勝 っています!かなり広いスタジアムの端から 端まで届く矢はなかなかの驚異!矢花選手は間合いを詰めることが必須です!〉
「まあ普通はそうですねぇ。」
『我流型一
少し走りながら放たれた斬撃はスタジアムいっぱいに広がり横田まで届いた。
「よかった、ギリギリ届きましたぁ。」
〈おっとこれは!間合いで不利と思われた矢花選手!矢を数本躱し超広範囲の斬撃を放ちます!凄まじい剣風で砂が舞い横田選手が見えません!果たして無事なのでしょうか!〉
「僕なら耐えられないと思うんですがねぇ。」
〈横田選手生きております!そして煙幕を利用した猛攻を仕掛ける!〉
「勝手に殺さないでくれるかな?まだまだ序のく血ッ!?」
『薄野』
〈これは容赦ない!今度はゼロ距離で刀を振るう!斬撃が観客席まで届きそうです!〉
〈決めゼリフくらい言わせてやればよかったのに〉
「…よし。」
〈一度耐えた横田選手ダウン!第一試合勝者!矢花選手!無傷の
〈矢花選手名前に矢が入ってるからなんかこう相性がよかったんじゃないですか?〉
〈富士見さんそれはなんでも…〉
「お帰り龍。」
「これは私もまけてらんないなぁ~!」
「流石に初戦敗退はできませんからねぇ。」
「俺は初戦からこんなのとやらなきゃいけないのか。」
「降参したらいいんじゃないですか?」
「馬鹿言え。」
〈第二試合勝者!ロッド選手!〉
もう終わったのか。そうだ、次は五味の試合だったな。一応見ておくか。
〈第三試合!森本選手vs五味選手!森本選手はもとバスケットボール選手で世界大会まで出場した猛者です!彼のフットワークを五味選手はどう攻略するのか!〉
「おおい!やってるぜぇ!」
「熱いねぇ。」
〈さぁ森本選手いきなり突進しました!〉
バチン!
「ヴァー!アキレス腱切ったァ!」
〈森本選手!なんとアキレス腱を切ってしまったようです!皆さん準備運動はしっかりしましょう!〉
〈あぁはなりたくないですね。〉
〈富士見さん?〉
「…拍子抜けだな。」
「ハッハッハ、五味君ラッキーだったね。」
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