「久しぶりだな遊園地」

「うんよく来てたよね。楽しい１日にしようね」

「もちろん。はい」

さりげなく手を出してくる。繋いでくれてよかったのに。私に選択させてくれるところが真斗だよね。

「うん、ありがとう」

真っ赤な顔なんだろうな自覚ある。からかったらしてこないから隣にいて心地いい。

「何からなるかなぁジェットコースターとか」

一番近いものを口にしてるんだろう。

「うんいいよ。なんかドキドキするね」

ジェットコースター皆が叫んでて緊張する。

手を繋いでてバレてるかなぁ。

「かわいすぎ」

「ん、今なんて」

「んーんなんでもない」

何その笑顔カッコいいって違う。

互いに目があって何かを紡ぎだそうとした私たちは

「次の人どうぞ。いらっしゃい」

お姉さんの明るい声と他の人の楽しそうな声で口から出てくることはなかった。

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