第26話

「ねぇ大丈夫週末と月曜日寝込んでたの」

あーまぁ顔色悪いよなんて心配そうに見つめてくる凛。少し隠してきたんだこれでも。

「ありがとう疲れてるんだ」

「そう」

納得していない凛に気づいてないフリをして授業に集中した。

先生がいなくなった教室はガヤガヤと騒がしい

「今日はもう帰るね」

出ないといけない単位は今日はもうない

「悠一君が会いたがってたよ体調良くなったら会ってあげて」

気をつけて帰りなと歩き出した私にひらひらと手を振ってくる凛に悠一君のこともはっきりさせないとなんて考えながら手をふり返した。

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