第12話

「はぁ気持ちいい」

肩までつかったら1日考えてたモヤモヤが吹っ飛んだ気がする。まぁ考えてた人に癒される場所を与えられてるってどうなんだろう。悠一君とまた会うことがあれば謝っておかないと。

私って私のことしか考えてないから気をつけないと。考えてるとのぼせそう。

着替えてリビングに戻ると何故か沢山のご馳走

え、なんで

「あーその顔忘れてたんだぁ。分かってた、なんで忘れるかな誕生日」

6月17日私にとって幸せでもあり残酷でもある日。

「ごめん」

なんとなくソファに座ってしまった。頭を拭きながら真斗が呼んでくれないと私テーブルに行けないな。

「いいよ。僕がしたかったんだ。僕のためだったとしても」

拗ねてるのかなそれとも怒ってる?おこりたいのはこっち。

”私今日一日中真斗のこと考えてたのにバーカ”

いつもはたいてい家にいて夢を見る何度も何度も起きれない私を真斗が無理やり起こしてくれる。一日ゆっくり過ごして日付が変わったら誕生日のご馳走が並んでる。

あぁ今日はいつもと違う夜に隣にいてもらったから安心して眠れたから。夢見てないんだ

ありがとう真斗。

「口に出てるよバカはどっちだよ。迂闊にも程があるだろ。」

隣に座ろうと近くまで行くことにする。

「僕をどうしたいのって寝てるし」

寝てるのを確認して瞼にキスを落とす。離れてほしくないな。僕の役得もこれまでかそうため息をこぼした。

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