第19話

「あーでもアミは俺の特別だから」


「...っ」



また“特別”なんて言葉で私を翻弄して



「俺以外に懐いちゃだめだよ」


耳元で囁くように言われた言葉をすぐに理解

出来なかったのは


ゆっくりとセナによって壁に追いやられたからで。




「...んっ」


状況を理解する前に唇が塞がれていた。


「んっはぁっ」


何度も角度を変えて繰り返される口付けは


呼吸の隙を与えてくれない。




でも離れたくはなくて、必死にセナのキスを

受け止めていた。

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