憂鬱はゴミ箱からやってくる 3      → Look at only me.♡

猫の尻尾

第1話:ワインとそっくりな双子のニンフちゃん。

「憂鬱はゴミ箱からやって来る」シリーズ三部作の最終話です。


パート1:憂鬱はゴミ箱からやって来る。(誘惑だらけのニンフちゃん)

ヒロインはパンってニンフちゃんです。

https://kakuyomu.jp/works/16818093084779440342


パート2:憂鬱はゴミ箱からやって来る2。(ニンフの性欲を覚醒させる方法)

ヒロインはワインってニンフちゃんです。

https://kakuyomu.jp/works/16818093085825814362

できたらお付き合いください。


最初は異世界と人間界をつなぐ地区の共同ゴミ箱からニンフのパンが現れて泥酔

した曽我部 健斗そがべ けんとにお持ち帰りされてしまう・・・

続いて健斗を狙ってロゼってニンフがゴミ箱やって来て吉岡 匠よしおか たくみと暮らし始めて・・・

そして、さらにゴミ箱からワインってニンフがやって来て井ノ原 隼人いのはら はやととラブな関係になって今、一緒に暮らしている・・・。

みんなベンジャミンって言う山羊「サテュロス」が開けたゴミ箱からやって来た、

男を誘惑するニンフちゃんたち。


そして、そしてまたまた地区のゴミ箱から、新しいニンフちゃんがやってきた。


先に人間界にやって来て隼人と暮らしているワインも基本はニンフだからエロいんだけど処女を捨てると、老化がはじまって、ばああになるのがイヤだって隼人とのエッチをずっと拒んでいた。

でも所詮、もともとエロいニンフ、あることがきっかけで結局エッチ大好きなニンフになった。


さて、ちっこい男はパンと暮らしてる健斗君ちの近所の共同の大きなゴミ箱の前に立っていた。


そのちっこい男は 一見すると幼稚園児くらいの小さな男で頭はツルツル坊主で

てっぺんの一部だけ少ない毛がキューピーさん みたいに生えていた。

キューピーが服を着ている、って言うまさにそのものだった。


「シェリーさん・・・もう、そろそろかな・・・」


その男がそう言うとゴミ箱の蓋がゆっくり開いて中から一人の女が現れた。

女は周りをキョロキョロ見渡すと、その小さな男に気がついた。


「あっ?セバスチャン!!待っててくれたんですか?」


「はいな、シェリーさん、時間通りですね」

「あなたが来るって言うから、ここでお待ちしてたんです」


「それより、なに?あなためっちゃ小さくなってますけど?セバスチャン」


「はあ、実はこの世界に来る時、体が大きすぎて境界線を抜けられなくてですね

やむなく小さくなったのはいいんですが、元にもどる呪文を忘れてしまって

ずっとこのままの状態ですよ」


「なるほどですね・・・でもいいじゃないですか・・・そのほうが可愛いですよ

セバスチャン」

「あんな馬鹿でかい体より、うっとしくなくていいじゃないですか?」


「みんなから子供だと勘違いされます」

「何度か、ここの世界の警察とやらって連中に迷子と間違われて補導されました」


「あはは、ウケます〜」

「でも、その方が私は好きですよ・・・」


「好きだなんて・・・でへ」


「なに照れてるですか・・・社交辞令ですよ」


セバスチャンにシェリーと呼ばれた女も、またニンフちゃん。

シェリーはどこもかしこも ワインとそっくりだった。

そっくりって言うか、ワインとシェリーは双子の姉妹なのだ。

よく見ても、どっちがどっちだか分からないくらいそっくりだった。


性格はイケイケのワインと違ってシェリーのほうが内向的で大人しかった。

ワインとの唯一の違いは目の色くらいか・・・。

だからよほど親しい人じゃないかぎり、ふたりを見分けるのは難しかった。


「セバスチャン・・・ワインお姉ちゃん、元気でやってます?」


「はい、お嬢さんはお元気ですよ・・・井ノ原 隼人って男をつかまえて毎日淫らな生活送ってます」


「お姉ちゃんに彼氏がいるって聞きましたけど、とうとう男性、解禁しちゃった

んですね?」


「みたいですね」


「最初は、処女を無くしてばばあになるのはイヤだって言って隼人を拒否してたみたいですけど」

「パンさんってニンフ・・・あ、先にこの世界に来てるニンフですけど・・・

そのパンさんに説得されて考えを変えたみたいですよ」


「ワインお嬢さんは今じゃニンフらしくエロ〜い生活を送ってます」

「つうか、隼人の彼女として人間の生活をしてこの世界に完全に同化してますね」


「そう・・・なんか・・・面白そうですね、ワクワクします、私」


つづく。

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