第57話
桜竜side
「ん……」
重い瞼を開く。
「…………」
あたしどうしたんだっけ?
なんで寝……寝!?
いつもと違うことに気付き、勢いよく起き上がる。
「う"……」
急に起き上がったことで眩暈がする。
少しの間、目を瞑って眩暈をやり過ごす。
その間にも感じる違和感。
暖かな部屋。
フカフカのベッド。
自分の家でないことは確かで……。
えっと、あたしは……。
眠る前のことを思い出す。
今日はコンビニのバイトで……
ああ、そうだ、いつもの奴らが来て追い払って……
そしたら帰りに待ち伏せされてて……
誰も助けてくれず諦めた時……
進藤が来て……助けてくれたんだ。
進藤は男5人を軽々と倒して、警察が来る前に公園に逃げたんだった……。
眩暈が治まり目を開ける。
やっぱり自分の家ではない。
白と黒で家具が統一された、8畳くらいの部屋。
……誰の?
それであたしは……進藤にもう……会わないって言ったんだ。
進藤がくれる好意に返せるものがあたしには何もないから。
それに……怖かった。
一人で生きていかなければならないのに……進藤が居てくれることで弱い自分になりそうで……。
誰かに頼らないと生きていけないような人間になりそうで……。
だから……。
「それで……えっと……」
進藤の答えは……
答え……
バタンッ!!
「っっ!?」
突然ドアが開いて……
進藤が現れた。
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