第31話

莉子とは日付が変わる前に別れた。





どうしようか、一回なぎに電話しようか。

いや、もう寝てるか?




なんとなく落ち着かなくて部屋を歩き回る。





そういえば、この家で1人で過ごす夜は初めてだな。

いつも隣にはなぎがいたから、少し恥ずかしいけど寂しいな。






プルルルーーー




「あ、もしもしなぎ?」





心配だった、は言い訳で。1人で過ごすのが寂しかった。





『あ、ごめんなさい。もしかして涼夜さんですか?』




「あ、なぎの友達?」




『はい、そうです。今なぎははしゃぎ疲れて寝ちゃってて……』




「あはは、そっか。なぎらしい。なぎと仲良くしてくれてありがとね」




『いいえ!失礼します』

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