「お前すんとか何？なめてんの？」

「誰がすんなんて言えっつったんだよ！」

ええー、理不尽すぎませんか？

うんとかすんとか言えって言われてすんを選択しただけなのに。

この文句ももちろん、口には出しません。

「なんとか言えよブス！！！」

「あっ、ご、ごめんなさい」

「何謝ってんだよキモいな。ほんと、あんたと幼なじみなんて涼夜さんカワイソー」

「それなー」

痛いよ、心が痛いよ。

別にわたしが涼ちゃんの邪魔をしてるってことくらいわかってるよ。

わざわざ言ってこなくても分かってるの。

「はあ、お前ほんと何も言えないんだな。意思表示くらいしろよブス」

「いや、されたらされたでウザイだろ〜」

きゃはは、って笑うあの子達の言葉が胸に刺さった。

意思表示できない、それは確実にわたしの短所だ。

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