第12話 魔術師とは平和に?
魔術師の話を聞いてから数日
アッシュを含む小隊は、グリーシア王国の辺境に来ていた
「見えました」
先頭を進んでいた騎手が言う
そこに見えるのは
「
隊長と俺は同じ馬車にいるので、一緒に外に出る
「魔術師!言う通り、王族を連れてきたぞ!」
と
すると
それが空中に文字として変化する
「本物の王族か?」
その文字を見た兵士は
「グリーシア王国、第二王子、アッシュ様だ!。今ここにいる方に危害を加えたら、極刑である!」
その言葉の後に文字は
「王子に危害を加えるつもりはない。だが、王子一人でこの奥に来い」
ドキドキと、緊張する心臓に落ち着けるよう深呼吸をふぅとする
今回は暗殺専門の奴は居ないから、護衛をつける交渉になるが
全て魔術師は断り、俺が一人で来ないなら小隊を潰す脅しに出てきた
「大丈夫だよ、隊長…話し合いで済めば……それで、終わりだろ?」
安心させるように俺は隊長に言うが、不安が声に出てたのか
「我々の…力不足で申し訳ございません。守りきれずに…申し訳……」
「大丈夫…行ってくるよ」
俺は隊長と、小隊を離れ一人で闇に包まれる
所々、魔術による物なのか、明かりがあるのであるくのには、それほど困らない
しばらくすると、テントのような物が見えたので、そこに魔術師がいるんだろうと睨み
「おい!一人で来てやったぞ!」
テントの前に立って、俺は精一杯の声を張り上げる
「………本物か調べる」
少し聞き取れないが、女の声だろうか…
そう思った時に、俺の体を緑色の光が身体を覆う
「本物の、王族だな…テントに入ってくれ」
危害を加えないと言う言葉に、裏がないとは言えない
俺は、ポケットから魔石を取り出し、接触する合図をその兵士たちにおくる
「邪魔するぜ」
俺はテントをくぐっていく
テント内には、毛皮のカーペットが敷いてあり
魔術師の道具が隅っこに積み上げられてる
俺と向かい合うように魔術師は座っていたが
「よく来てくれた、アッシュ王子!私はムーア!よろしくね!」
ガバっと距離をつめ、握手を強引にする
先ほどとのギャップ、隊長の
「お、おう……」
こいつが…精子をねだってきた奴かと言う先入観で「変人」のレッテルが俺の頭にあるが
「単刀直入に聞くが、なんで精子を求めるんだ…?」
その一言に、気まずそうにムーアが握手してた手を離す
「私のわがまま、なんだけどね…精液って、魔力がすごく宿ってるの」
「お、おう」
「アッシュ王子はさ、魔族の食生活ってわかる?」
「一応は…魔界にいる動植物とかをメインに食べてるんだろ?」
「そう…だけど魔族の中でも、元々魔力が低かったり。人間とハーフの人もいたり…そうすると魔界の食生活が辛くなるの」
ムーアが語り始める
「それでね、魔力が低い子は耐性をつけるために、少しずつ付けるために、人間の食生活のものと混ぜたり、工夫しながらご飯を食べてるんだけど…」
「どうしてもバランスが分からないから、体調を崩す魔族やハーフがいる…そう言う理解で間違いないか?」
と俺はムーアに尋ねる
「そう。でね、魔族と人間が使う魔術は、性質違うから…だから、本当に魔族の魔力が弱まるか確かめたいの」
少しモジモジムーアがし始める
「それが……精子が欲しい理由……」
「だから………出して!!精子!!!」
とムーアは女の子が言ってはいけない言葉を
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