第56話

そして女は隣の部屋に入って行った。


チラッと見たが、やっぱりあの女だった。


俺は夏帆から離れ、部屋に入った。


「俺少し寝てから帰るわ」


「じゃ私も!」


俺は扉が見えるように寝転んだ。


夏帆は本当に眠かったのか、もう寝息が聞こえて来た。


隣にはあの女らがいる。


出た音がしたら女を捕まえる。


そう思っていたが


プルルルルッ


電話の音でハっとした。


俺は寝てしまっていたのだ。


そして電話相手は奏だ。


「聖愁、まだ来ないのか?」


いつもヤったら溜まり場の倉庫に行っていた。


でも今日は寝てしまった。


「わり、今から..あ」


誰かトイレに走って行った。

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