第37話

「愛梨、大丈夫?」


春は怖くなって震える私を心配してくれた。


その間にオウジサマは近づいて来た。


そしていつの間にか目の前に来ていた。


「昼休み、俺んとこ来いよ」


私にだけ聞こえるように耳元で囁いた。


嫌だ、なんて言えなかった。


「じゃ、愛梨華、また後でね!」


満面の笑みを向け、離れて行った。


学校ではこんな良い人なのに、裏の顔は怖い。


「昨日愛梨を襲ったの、あのオウジサマだよね?」


春は心配していた。


春にだけは昨日の事を話そうと思った。


「昨日...」


包み隠さず全て話した。

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