第2話
圭志様の叫びは、一週間我慢してきたモノを
すべて吐き出したような叫び方だった為、
家の中じゅう、すっごく響いた。
その時、高堂さんが入り口から顔を出して
「圭志。何叫んでんだ?外まで響いたぞ」
と言い、それに続いて入ってきた敦也さんも
「そうっすよ。
ここ、部屋続きなんっすから、気ぃ付けてくれ」
と、圭志様に注意を促した。
『高堂さん、敦也さん、お疲れ様です。
谷口さんも青木さんも一週間、お疲れ様でした』
私は、そんな2人と
その後ろに居た、谷口さんと青木さんに声をかける。
すると2人は、
「いいえ・・・
私は何もしておりませんので、お気になさらず・・・」
「そうっすよ。
俺なんて、ほんっとになんっもしてないっすから」
と、部屋の中までは入らず、入り口に立ったまま、
手をぶんぶんと振りながらそう話した。
『ですが・・・お2人が居なければ
こんなにうまく、事が回らなかったはずです。
入れ替わりも、ここで情報を得る事も無理だったでしょう。
ですから改めてきちんと、お礼を言わせてください。
手伝っていただいた事、本当にありがとうございます』
私はこの2人が居なければ・・・と本当にそう思っていたから
お礼と共に、頭も下げた。
すると、それを見ていた間崎さん、高堂さん、
敦也さんの3人も、私に合わせて頭を下げた。
すると、
「うわっ!!」
「ちょっ・・やめてくださいよっ」
頭を下げられた2人は、大慌て。
そして慌てたまま
「あっ、あのっ、俺等・・・あ、明日から
前と同じになると思うんで、リビングに行ってます」
「そっ、そうしますっ・・・そんじゃあ・・「失礼しまっす」」
ドタドタドタ・・・ドスッ
「イテッ!!」「何してんだよっ!」「だってよ~~」・・・
ワーワーと言いながら、その場から立ち去った。
そして、そんな2人を見た私は首をひねり、頭を下げた3人と
圭志様は、顔を見合せた後、ワッハッハッ・・・と、
大笑いを始めた。
『あの・・・
そんなに笑っては、お2人に失礼ではないのですか?』
私は、しばらく4人の爆笑を見ていたが、ふいに気になり
そう尋ねる。
すると敦也さんが
「フフフッ・・っと、すみません。
ですがこれは、淋さんが心配するような理由で
笑ってるんじゃないんすよ」
笑いをこらえながらそう、教えてくれた。
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