第10話
友達の部屋は、ちょっとどころの騒ぎではないほど散らかっていた。服やバッグがあちこちに散乱していて足の踏み場もなかった。
「アイスコーヒー入れるね。部屋のソファー座ってて~」
「あれ?今日は蓮いないの?」
「紫乃が遊びに来るって言ったら速攻で出ていった。そのうち帰ってくるよ。所持金10円だから」
「相変わらずニートか。美羽も大変だね……」
職業はキャバクラ嬢で、イケメンの彼氏、
美羽の彼氏は私の幼馴染みでもあるが、とんでもないクズだ。まともな仕事に就いたことはなく、バイトを始めても3日以内で辞めてしまうから生活費のほとんどは美羽が負担している。
美羽に「誰か紹介して」と執拗に言われ続けた結果、蓮を紹介したが、今でもそのことを後悔している。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます