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第9話
睡眠薬を飲んで眠りかけていた私は、真夜中の三時頃に鳴ったインターフォンの音で飛び起きた。そこから一睡もできずに朝を迎えた。
恐ろしくて確認できなかったが、訪ねてきたのは隣人に違いないだろう。
健は結局、家に帰ってこなかった。実家に泊まって、そのまま仕事に行くと言っていたが本当に実家なのかも疑わしい。
女でもいるのだろうか……
不眠続きのせいもあり私のストレスはピークに達していた。
家事を終えたあと、気分転換も兼ねて車で友達の家に向かった。誰かに話を聞いてもらいたかったからだ。
「紫乃、久しぶり!会うのは結婚式以来だね!とりあえず上がって?ちょっと散らかってるけど」
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